IMG_5968.png

あらすじ

ドン・パスクワーレ
ガエターノ・ドニゼッティ作曲
歌唱イタリア語(日本語字幕付き)
オペラ・ブッファ(喜歌劇)三幕

名称未設定-4.png



スクリーンショット 2012-10-31 21.16.34.png第一幕
 独り身の老人ドン・パスクワーレは、言うことを聞かない甥エルネストを懲らしめるため、結婚して子供を作り、彼の相続権を奪って文無しにしようと計画する。
 パスクワーレに招かれたマラテスタ医師が、自分の妹を相手として提案し、美しくて天使のような娘だとほめる。
 喜んだパスクワーレは、すぐ会ってみたいと言ってマラテスタをせき立てる。もう、若さが戻ってきたような気でいる。
 エルネストが現れ、ノリーナという未亡人を愛してるのだと言って、伯父が勧める結婚をかたくなに断わる。パスクワーレは、エルネストに家を出て行けと命じる。パスクワーレが結婚の意図を宣言し、エルネストを驚愕させる。
 遺産が奪われたことで、エルネストは自分の夢が絶たれたことを知る。さらに驚いたことに、パスクワーレの花嫁の世話をしたのは、友達だと思ってたマラテスタだという。パスクワーレは、甥の落胆を見てほくそ笑む。
 一方、ノリーナは恋愛小説を読みながら、女の手管に笑い声を上げたり、自分の思いを独白したりしている。
スクリーンショット 2012-10-31 21.23.45.pngドン・パスクワーレの邸宅前


 エルネストからの、突然の別離の手紙で失意に沈むノリーナだが、マラテスタが現れて、恋人達のための演技だと聞かされてほっとする。マラテスタは、自分の妹に扮して、パスクワーレと偽の結婚式を挙げることをすすめる。そして、彼を困らせて、言うことを聞かせるように仕向ける提案をする。ノリーナは、修道女に扮することに同意し、そぶりを練習してみせる。





スクリーンショット 2012-11-01 12.07.11.pngドン・パスクワーレの邸宅の居間第二幕
 パスクワーレ宅の居間で、ドン・パスクワーレに勘当されたエルネストが、ノリーナを失ってしまうことを嘆く。マラテスタが、純粋無垢な「ソフロニア」を紹介すると、パスクワーレは一目惚れし、すぐに結婚を決める。
 即座に結婚式となり、乱入したエルネストが、ノリーナの不実を責めようとする。すかさず、マラテスタが脇へ連れて行き、計画を台無しにしないよういさめる。エルネストは、式の証人をすることとなる。
 偽の公証人が証書を作成し、パスクワーレが花嫁に財産の相続を定めるやいなや、ノリーナはたおやかな乙女から、派手好きで高飛車な女に豹変する。パスクワーレが嘆く間に、マラテスタがエルネストにたくらみを打ち明ける。ドン・パスクワーレは、自分が、たいへんな間違いを犯したのではないかと思い始める。






スクリーンショット 2012-11-01 12.13.55.pngドン・パスクワーレの邸宅の庭第三幕
 派手に改装された居間で、パスクワーレは新妻が計上した請求書の山を前に、途方に暮れる。さらに、山のような買い物を持って召使いたちが戻ってくると、ついに堪忍袋の緒を切らした老人は、夫としての権威を示すことを決意する。
 着飾ったノリーナが、観劇に行くと言って居間を通り過ぎる。阻止しようとしたパスクワーレは、平手打ちの一撃を食らう。
平然と、明朝パスクワーレが起きる頃に帰宅すると、言い放って出て行くノリーナ。その時、ノリーナは謎の恋人からの、夜中に庭で逢い引きしようという、誘いの手紙を落としていく。
 愕然としたパスクワーレは、マラテスタに使いを出すと退場。残された召使いたちは、このような無秩序な家に奉公することの利点を歌い上げる。
 あとで、エルネストは、マラテスタに庭で待つことを約束する。パスクワーレと密談したマラテスタが、「ソフロニア」の不貞の現場を押さえると請け合う。嫉妬に狂ったパスクワーレは、マラテスタに全てを任せる。
 星空の下、エルネストはノリーナに恋歌を歌い、ノリーナも情熱的に答える。そこに、パスクワーレとマラテスタが踏み込むが、男は屋敷に逃げ込み、ノリーナは貞淑な妻の演技をする。
 マラテスタは、エルネストが妻ノリーナを紹介しに来たと告げる。
まだ、妻を演じているノリーナが、他の女と一つ屋根の下に暮らすなんて、まっぴらごめんだと怒ってみせる。家を出て行くという妻に、パスクワーレは喜びを隠さない。エルネスト登場。ノリーナの扮する「ソフロニア」の抗議を無視して、パスクワーレは、エルネストにノリーナとの結婚の承諾を与え、遺産相続も約束する。
 パスクワーレは、「ソフロニア」と思っていたのが、実はノリーナ本人だったことを知って、びっくり仰天。最後は、全員が声を合わせて、結婚は老人のすることではないと歌う。そして、パスクワーレは、全てを許してハッピーエンドとなる。

ページトップへ